SBIソーシャルレンディングについての特徴と取り扱っている商品の概要

日本銀行において2016年1月にマイナス金利が導入されることが発表されて以降、総じて預金金利も低下して預金で運用益を得ることが困難となっている。このような状況においてミドルリスクでミドルリターンが狙える投資先としてソーシャルレンディングが注目され、SBIソーシャルレンディングにおいても様々なソーシャルレンディング商品を提供している状況にある。

このSBIソーシャルレンディングの特徴としては、投資家から集めて資金需要者に貸し付ける際に手数料として取る割合が業界最低水準であるということや、法人向けの貸倒れ実績が0件という実績から確かな貸出先を選んで貸し出しているということがうかがえる点である。このような会社が取り扱う商品であるが、まず不動産担保ローン事業者ファンドがある。これはSBIが投資家から資金を集めてそのお金を不動産担保ローン事業者に貸し付けて、当該事業者がその借り受けた資金を原資として第三者にさらに貸し付けるというもので、この第三者に貸しつける際に第三者の不動産に抵当権を付け担保を取ることとし、その抵当権付きの貸付債権に対してSBIが質権を設定するという法律構成を行いローン事業者からの返済について担保を取ることとしているのである。この質権を設定することにより民法上SBIが第三債務者に対してローン事業者が貸し付けた債権について直接取り立てを行い、自己の債権に充当することが可能となっているのである。利率そのものは、3.2%から4.7%となっており他社の設定金利と比較するとやや低めであるがこれだけ担保をがちがちにして、焦げ付きを防いでいることからすると運用先としては安心できるといえる。次に高金利を提供するリスク商品としてカンボジア技能実習生支援ファンドがある。これは技能実習生が借り受けた資金の一括返済の原資として資金を提供し、その実習生から毎月返済を受けるというものである。こちらは金利は10%という高金利であるが、無担保で貸し付けることとなるため技能実習生が給料等で返済してくれるのかという点についてリスクがあるという商品である。しかし、カンボジアという発展途上国から日本に来る実習生を日本で社会的に支援するという意義はあるファンドなのでリスクのとれる範囲で投資してみるのもよいといえる。

投資会社の実態に迫る-元証券マンのブログ-

数多くの投資会社があるなか、元証券マンである私の目線から今注目すべき、投資会社の実態を調査していきます。また最近流行っている太陽光発電事業や仮想通貨関連の小話も一緒に出来ればと思います。