最近、ネットと金融を組合わせたフィンテックの一角として、ソーシャルレンディングというネット上でお金を借りたい企業と、お金を貸したい人とをマッチングさせる一種の融資紹介プラットフォームを運営している企業が増えてきた。中にはこういった金融新サービスは怪しさもあるが、株式上場している大手商社グループや証券会社グループもこの分野に進出するなど将来的に市場規模拡大が見込まれていて欧米では既に先行してサービスが普通に行われており信頼性は高いと言える。
maneo(マネオ)は日本でサブプライムショック真っ只中の2008年に初めて日本でサービスが開始したパイオニア的存在だ。現在はmaneo(マネオ)が借り手の審査、格付けを行い、金利を決めて貸主を募集する方式が採用されているが、サービス開始当初は融資を受ける側が、その目的、金額、返済方法や信用情報を掲示し、融資をする側がそれを見て実際に融資をするかどうか判断する方式がとられていた。金利はオークション方式の入札が行われ、一番低い金利を提示した者が融資できる仕組みにしていた。個人向けの融資だったので信用状態に難がある所もあり焦げ付きも発生していた。しかし今では法人向けのビジネスローンに特化してサービスを提供している。
ちなみに回収遅延は発生した事があるが無事に回収は行われており焦げ付きは発生していない点が注目され、登録ユーザー数、成立ローン残高は右肩上がりで増え続けている。またmaneo(マネオ)の株主には大手ネット系証券会社やベンチャーキャピタルが出資しており、プロの金融マンも同社の将来性、安定性を評価している証しとも言える。
融資内容は不動産担保付きの案件が多く、金利は低めだが融資先が返済できなくなった時に保証会社がから返済を受けられる保証付きの案件や、金利が高めの担保なしの案件もある。投資家には投資残高に応じてステータス分けし、特典としてそのステータスを保持している投資家のみが特定の高金利案件に投資する事ができるようにする等会員向けのサービスを拡充している印象がある。業界最大手でもあり、パイオニアであるmaneo(マネオ)はソーシャルレンディングを語る上では外せない存在だ。
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