RSアセットマネジメントの実績は?競合他社と比べてみました!

RSアセットマネジメント株式会社という会社をご存知でしょうか?

RSアセットマネジメント株式会社は、太陽光やバイオマスなどの再生可能エネルギーを電力会社に売ることで資産運用している会社です。

太陽光を主としてクリーンで安全な電力供給を通じて日本の未来に貢献するをモットーにしており、順調に成長を遂げています。

ファンド事業では有名な企業ですが、RSアセットマネジメントが取り組んでいる事業内容や実績を知らないという方もいるでしょう。

そこで今回は、RSアセットマネジメント株式会社の実績を知りたい方向けに、RSアセットマネジメントの会社概要から実績までをご紹介していきます。

また後半では、RSアセットマネジメントの競合他社の実績もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。



■RSアセットマネジメントの会社概要


RSアセットマネジメント株式会社は東京都港区赤坂に本社を構えており、2013年3月に再生可能エネルギーファンドのアセットマネジメント会社として設立しています。

資本金は5,000万円で、主に太陽光設備などの再生可能エネルギーファンドに対するアレンジメントやインベンストメントの事業を行っています。

会社を設立するきっかけとなったのは、2011年に発生した東日本大震災です。

日本における電力供給の考え方は安さよりも質に変わってきており、安全で安定した電力供給が求められています。

今の状態では東日本大震災と同じような大規模災害が起こった際に、電力供給が行き届かない不安定な状態が続くと予想されるため、RSアセットマネジメントの設立に至ったのでしょう。

日本での太陽光発電コストは年々下がっていますが、欧州と比べてみると割高となっています。

そのため、低コストでも質が良い電力供給をしなければなりません。

RSアセットマネジメントは再生可能エネルギーの中でも太陽光を中心として、クリーンで安全な電力供給を通じて日本のインフラ改革に貢献していくとしています。



■RSアセットマネジメントはどんなことをしているの?


RSアセットマネジメントは、どのような事業を展開している会社なのでしょうか?

ここでは、会社の事業内容についてご紹介します。



【アレンジメント事業】


・ファンドストラクチャー構築業務

投資と言うと不動産投資や株式の投資が一般的ですが、節約に向けたシステムという認識が強い太陽光発電も投資の価値があるとされています。

太陽光発電投資とは、土地に太陽光パネルなどの発電システムを設置し、発電システムで生成された電気を電力会社に売って利益を得られる投資方法です。

RSアセットマネジメントは、電力会社との20年間固定買取制度を利用することで収益の安定性を重視した投資の実現ができます。

また初期コストや継続的な資産管理コストを抑えるために、特別目的会社が太陽光設備の設置候補地のせんていから期中のメンテナンスを一括して行っています。

さらに特別目的会社による事業は、金融機関からノンリコースローンによる借り入れの可能な案件のみを投資対象としているため、投資リターンの向上が図れるのです。


・運営管理業務

運営管理では資金運用状況や設備メンテナンス状況などを投資家にタイムリーに提供するため透明性の高いレポートを行っています。

レポートを通して出資者の資金がどのように使われているかなどを把握してもらい、希望溢れる未来の実現につながっていることを実感できるようにしています。



【インベンストメント事業】


・再生可能エネルギー

再生可能エネルギーでは、太陽光発電・バイオマス発電・風力発電・地熱発電・水力発電が行われています。

特にRSアセットマネジメントが力を入れている「太陽光発電」に関しては、基本的に地域の制限がなく、システム的に可動部分が少ない上に発電が自動で行われるなど導入しやすいシステムです。

RSアセットマネジメントは、用地交渉から企画、運用までトータルサポートをしています。


・市場調査・コンサルティング

高い専門性と豊富な実績をもとにノウハウや、情報を最大限活用して新しい環境分野へのビジネスを構築します。

幅広いニーズを捉えて、新規環境ビジネスのスタートアップに必要な支援を提供しているのです。


・海外環境ビジネス

経済発展が著しいアジア各国ではエネルギーや環境問題対策が求められており、課題に対してノウハウを生かしながらパートナー企業と連携を取り、再生可能エネルギーを中心とした環境事業を行っています。



■RSアセットマネジメントの実績


RSアセットマネジメントは、北海道・東北地方、中部・北陸地方、関東地方、近畿・中国・四国地方・九州地方の5つに分けながら再生可能エネルギー事業を進めています。

全国で見てみると多くの実績を持っており、合計容量は400MWを超えているのです。

ここでは、RSアセットマネジメントが行っている再生可能エネルギー事業の実績をご紹介します。


・北海道・東北地方

北海道・東北地方では、完了している案件から準備中までを含めると10箇所以上の案件があります。

出力容量も100MWを超えており、全体で見ると北海道・東北地方は関東地方に続く出力容量の多さです。

設置箇所は全国的に見ると一番少ないですが、なぜ出力容量が関東に続いて多いのでしょうか?

その理由として、広大な土地が確保できるからと言えます。

北海道・東北地方は関東地方と住居の割合を比べると、圧倒的に山や平地の方が多く広大な土地を確保できます。

そのため大規模な案件を多く獲得でき、出力容量が関東に続いて多くなるのです。


・中部・北陸地方

中部・北陸地方では14箇所の実績があり、出力容量は約50MW以上となっています。

中部・北陸地方も北海道・東北地方と同じくらい広大な土地を確保できますが、なぜ出力容量が少ないのでしょうか。

それは、山の高低差が激しいことが原因と見られます。

中部・北陸地方の山の高低差は激しく、平地を確保するためには山を削るしか方法がありません。

特に北陸は山が多く高低差が激しいため、太陽光発電設備の設置ができずにいるのでしょう。


・関東地方

関東地方は全国で見ても最も多い設置数で34箇所となっており、出力容量も約150MW以上と最も多くなっています。

設置数と出力容量が共に多い理由は、小規模ながらも平地が多くたくさんの設置箇所を確保できるからと言えるでしょう。

特に茨城県や栃木県では、農業が盛んなこともあり平地が多く存在します。

そのため設置数が多く確保でき、出力容量も多くなるのです。

またRSアセットマネジメントが、東日本のような大規模災害が首都圏で起こると予想していることも挙げられるでしょう。

近年では、首都直下地震が起こる可能性が高いと政府の地震調査委員会で明らかになりました。

首都直下地震が起こると、首都圏の電力供給が一気に崩れてしまい、たくさんの影響を及ぼします。

しかしその時に再生可能エネルギーが電力供給を続けておくと、少しでも安心できるでしょう。

RSアセットマネジメントは、この首都直下地震が起こる前に対処法として行っているのだと考えられます。


・近畿・中国・四国地方

近畿・中国・四国地方の設置数は15箇所で、出力容量は約90MW以上です。

最も出力案件が多いのは準備段階である山口柳井案件で、想定出力容量が60MWになっています。

近畿・中国・四国地方も平地が多いため、約90MW以上の出力容量ができているのだと考えられます。


・九州地方

九州地方は設置数が15箇所ですが、出力容量が全国で一番少ない約30MW以上となっています。

なぜ全国的に見ると出力容量が一番少なくなっているのでしょうか?

その理由として、中部・北陸地方と同じく山間部が多いことが挙げられます。

RSアセットマネジメントの場合、施工する案件は全て特別目的会社に任せているため山間部が多い場所には設置が不可能なのでしょう。

そのため、設置数が多くても出力容量が少なくなってしまうのだと考えられます。



■競合他社の実績をまとめて比較


RSアセットマネジメントの実績を知ったところで、競合他社の実績も見ていきましょう。

今回の競合他社は、リニューアブルジャパン、タカラレーベン、レノバの3つをまとめて比較していきます。


・リニューアブルジャパン

リニューアブルジャパンは、RSアセットマネジメントと同様に主に太陽光発電を中心としたアセットマネジメント業務を行っている会社です。

実績は全国で発電している数が54箇所と公式サイトでは記載されていますが、残念ながら出力容量までは記載されていませんでした。

リニューアブルジャパンはソーシングから実地調査までを自社で行い、発電所設備の設計を業者に任せています。


・タカラレーベン

タカラレーベンは主に不動産事業を行っている会社ですが、発電事業も行っています。

2020年3月の時点で全国で48箇所に発電所が設置されており、合計出力容量は125MWです。

主に首都圏を中心的に発電所事業を行っており、メガソーラー発電として事業を展開しています。

発電施設を中心に投資する投資法人の「タカラレーベン・インフラ投資法人」を設立し、アセットマネジメント業務を行っています。


・レノバ

レノバは太陽光発電やバイオマス発電、風力発電、地熱発電を主に行っている企業です。

現在運用されているのは、太陽光発電だけでなくバイオマスも発電されています。

実績は運転中のもので現在12箇所設置されており、合計出力容量は約330MWとなっています。

RSアセットマネジメントやリニューアブルジャパンとは異なり、発電所が関東圏に集中していません。

そのため、均等に大きな出力容量を確保できるのです。



RSアセットマネジメントと比べてみると、競合他社の出力容量がRSアセットマネジメントよりも少ないことが分かります。

RSアセットマネジメントは競合他社と比べると順調に成長しているため、これからも期待が持てる企業と言えるでしょう。



RSアセットマネジメントの会社概要から実績までをご紹介してきました。

RSアセットマネジメントは、クリーンエネルギーの供給を通じてインフラを変え、次世代の日本へをモットーに再生可能エネルギー事業に取り組んでいる企業です。

実績は競合他社と比べると設置個所も合計出力容量も上回っていることが分かり、順調に成長を遂げています。

また、RSアセットマネジメントはSDGsという環境への取り組みも実施しており、再生可能エネルギーを通じて国連が定めた目標を達成できるように貢献しています。

RSアセットマネジメントはより成長を遂げる可能性が高いので、これからの取り組みにも期待できるでしょう。

投資会社の実態に迫る-元証券マンのブログ-

数多くの投資会社があるなか、元証券マンである私の目線から今注目すべき、投資会社の実態を調査していきます。また最近流行っている太陽光発電事業や仮想通貨関連の小話も一緒に出来ればと思います。