地方の事業に着目するさくらソーシャルレンディング株式会社について

さくらソーシャルレンディング株式会社は福岡県福岡市に所在する会社で、地方企業の資金調達が都市部に比較して厳しく、地方企業の資金ニーズに対応するべく2016年に設立された会社である。この会社の方針としては、地方の企業に対してソーシャルレンディングの方法により資金を集めて貸付を行い、地方の活性化を実現するという方針で事業を運営しているが、投資家のことも考慮して投資家の資金を安全第一に運営し、配当等を安定的に行っていくことを考えて不動産担保などの債権の保全確保ができるような事業性資金に対して貸し付けるという姿勢でサービスを提供してる。このさくらソーシャルレンディング株式会社が取り扱う商品を検討してみよう。

まず取り扱っている商品として、不動産分譲開発投資案件があげられる。この案件の一例をあげると、不動産事業会社が不動産を仕入れるための原資として活用する目的で、さくらソーシャルレンディングから地域の事業の目利きとなるさくらの関連会社にまず集めた資金を貸し付け、その関連会社から不動産事業者にその資金を貸し付けるというスキームを取っている。そして、不動産会社がこの資金を原資として取得する不動産についてさくらと関連会社が共同して根抵当権を設定するといった貸し付けた金を保全する対応を行っている。このようにパートナー関係にある関連企業が地域の事業の目利きとして機能して有望な事業についてこのスキームを使って貸し付けるという形となっているのがこの会社の特徴的な貸付方法である。また、それ以外の商品についても自然エネルギー固定買取制度を活用して焦げ付く恐れの少ない太陽光発電所取得費用を貸し付ける自然エネルギー事業案件なども手掛けている。さらに、設備資金などについては、当該貸付を受ける企業が有する他企業との取引等で生じる債権について集合債権譲渡担保を設定して直接に取り立てることを可能とするような方法で貸付債権の保全を図っている案件もある。地域の目利きが選ぶ事業という特徴があることから事業評価にはある程度目が行き届いているものといえるのでこの会社の商品に投資してみるのもよいといえる。

投資会社の実態に迫る-元証券マンのブログ-

数多くの投資会社があるなか、元証券マンである私の目線から今注目すべき、投資会社の実態を調査していきます。また最近流行っている太陽光発電事業や仮想通貨関連の小話も一緒に出来ればと思います。